普段はしない雨漏りがゲリラ豪雨で発生すると、いつもの状況と違いすぎて、冷静な判断が難しくなりがちです。でも、大丈夫!落ち着いて行動すれば、被害を最小限に抑え、その後の適切な対応にも繋げることができます。

 

【Point 1】まずは安全確保!無理は禁物!

 

一番大切なのは、あなたの安全です!

  • 電気製品から離れる: 漏電の危険性があるため、濡れている場所の近くにある電気製品のコンセントは抜いておきましょう。
  • 高所作業は避ける: 雨漏りの原因を突き止めようと、脚立に乗って天井裏を覗いたり、屋根に登ったりするのは非常に危険です。滑って転倒したり、感電したりするリスクがあるので、絶対にやめましょう。まずは安全な場所で状況を観察してください。

 

【Point 2】雨漏りの「いつもの状況」を把握する

 

ゲリラ豪雨時の雨漏りは、普段とは異なる特性を持つことがあります。まずは、普段の雨漏りに関する知識を少しだけ頭に入れておきましょう。

  • 通常の雨漏り: 比較的継続的に水が垂れてきたり、シミが徐々に広がったりすることが多いです。
  • ゲリラ豪雨時の雨漏り: 一時的に大量の水が押し寄せた結果、普段は問題ない場所から一気に漏れ出すことがあります。風向きや雨の強さによって、漏れる場所や量が大きく変わるのも特徴です。

「いつもはこんなところから漏れないのに…」と感じたら、それはゲリラ豪雨特有の現象かもしれません。

 

【Point 3】冷静に「5つの情報」をメモする!

 

パニック状態でも、この5つの情報をメモするだけで、その後の対応が格段にスムーズになります。スマホのメモ機能や、紙とペンを常備しておくと良いでしょう。

  1. いつから漏れ始めたか(時刻):
    • 「〇月〇日〇時頃から」具体的に記録しましょう。
  2. どこから漏れているか(場所):
    • 「リビングの窓枠から」「キッチンの天井の隅から」など、できるだけ具体的に。写真や動画を撮っておくと、さらに良い証拠になります。
  3. どのくらいの量か(状態):
    • 「ポタポタと点滴のように」「滝のようにジャーッと」「壁がじんわり濡れている」など、状況を表現してください。
  4. 雨漏り以外の異常はないか:
    • 「異音がする」「変な匂いがする」「電気がチカチカする」など、雨漏り以外の気になることもメモしておきましょう。
  5. どんな雨の時に漏れたか:
    • 「強い風を伴う雨」「短時間で大量に降った雨」など、天候状況も重要です。

 

【Point 4】応急処置で被害を拡大させない!

 

これらの情報をメモしたら、今できる範囲で応急処置を行いましょう。無理のない範囲で、です!

  • バケツやタオルで受け止める:
    • 水が滴り落ちている真下にバケツを置き、床が濡れないようにタオルなどを敷き詰めましょう。
  • 家具の移動:
    • 濡れてしまいそうな家具や家電製品は、できるだけ安全な場所に移動させましょう。
  • 止水シートやビニールで養生:
    • もし手元にあれば、ビニールシートなどで雨漏り箇所を覆い、バケツに誘導することで、水の拡散を防げます。ただし、無理な高所作業は避けましょう。

 

【Point 5】雨が止んだら専門家へ連絡!

 

雨が弱まったり止んだりしたら、すぐに専門家へ連絡しましょう。応急処置はあくまで一時的なものです。

  • 保険会社に連絡: 火災保険などに加入している場合、雨漏りが補償対象になることがあります。状況を説明し、指示を仰ぎましょう。
  • 修繕業者に連絡: 応急処置で解決できない根本原因の特定と修理は、プロに任せるのが一番です。ゲリラ豪雨の後は、同じような被害で連絡が殺到することが予想されるので、早めに連絡することをおすすめします。